僕僕先生

著者 :
  • 新潮社 (2006年11月21日発売)
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本棚登録 : 1040
感想 : 247
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父親が元官僚でお金持ち。親が蓄えた財産で充分生きていけるのだから、働かなくったって…。王弁は日々庭を散歩し、のほほんと暮らしておりました。
そんなある日、近くのお山に仙人が住んでいるという噂を父親が聞きつけてきます。元々仙人に憧れていた父親は、仙人と近付きになろうと、息子王弁に貢物を託し仙人の元へ向かわせます。日頃父親からは「自分のような官僚になってしっかり働け」と言われている王弁は、「しかたがない。これくらいの使いならやってやるか」と仙人を訪ねます。そして、仙人と出会った王弁は…。

少女の姿をした仙人“僕僕”と、いつまでたってもやる気のない王弁。そんな王弁が僕僕と接するうちに少しずつ変わってきます。
仙人と人間が交わす友情・愛情。
最後は涙がポロポロとこぼれてきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年1月24日
読了日 : 2011年3月10日
本棚登録日 : 2019年1月24日

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