書物幻戯 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2011年6月7日発売)
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本棚登録 : 126
感想 : 19
4

書物狩人シリーズ、4作目。長編作。


今作では、古代エジプト時代、アレクサンドリア図書館の蔵書であった「災厄の書」を巡って、国際テロ陰謀事件が企てられる。宿敵・ミスタークラウンとのコン・ゲーム対決。何重にも張られたミスタークラウンの罠を、完璧なまでに裏の裏まで先読むル・シャスールに惚れ惚れ。相棒ヒロインのレディ・Bも格好いい。いつもながらの気品と美しさが滲み出ている文章に、長編とは言え、さほど分厚くもないページ数ですが、読みごたえはたっぷり。

序章と終章に出てくる軽井沢の作家さんは赤城先生本人がモデルなのかな。軽井沢の作家センセと言えば、浅見光彦シリーズの内田康夫先生がどうしても思い浮かぶんだけど(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 赤城毅 
感想投稿日 : 2020年7月15日
読了日 : 2020年7月15日
本棚登録日 : 2020年7月15日

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