第20回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌受賞作。
ネットでこの表紙の絵を発見した時「なんて可愛いんだろう」と思い、すぐに図書館に予約したのですが、在庫在りなのに数日たっても入ってこないので購入しました。
嬉しい!!
どこかで見たことのある絵だと思ったら、江國香織さんのアンソロジー『活発な暗闇』の絵を描かれた方でした。
絵本は掌サイズのちょっと小さめです。
「金曜日の砂糖ちゃん」という幼児のような女の子のお昼寝中のお話しと、「草のオルガン」というフランスの小学生みたいな男の子の学校帰りの話。
「夜と夜のあいだに」という大人びた幼女の夜中のお話。
絵が日本人離れしていて外国風で美しく、ストーリーは幻想的なところがあり、不思議な美しい世界。
表紙と少年の話は明るく健全ですが、幼女の話は幻想的で退廃的。みな、着ているものの質感が手ざわりまでかんじられるような美しさです。
全編通して黒が効果的に使われています。
レビューをざっと拝見したら2話目が好きだとおっしゃられている方が多くみられましたが、私は少し退廃的な香りの漂う3話目がなんて美しいのだろうと、ため息ものでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年8月19日
- 読了日 : 2022年8月19日
- 本棚登録日 : 2022年7月25日
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