大学三年生の夏川誠(マック)は、大学で偶然知り合った上村風香(風香)と王丸玲奈(パン子)、友人で同じシェアハウスに住んでいる奈良京太郎(マスター)、長沢智也(ミリオン)ら五人でチェアリング部を結成してバーベキューやあおぞら絶景カフェを楽しみます。
それぞれのあだ名は、各自の得意なものからきていて、マックはパソコン、マスターは美味しいコーヒーを淹れること、ミリオンはトレーダー、パン子はパンクロックの歌手です。風香は手料理が上手です。
マックの家は洋食屋で絶品のロールキャベツを出しています。チェアリング部は、各自の得意なものを出し合って、美味しい食事とコーヒーを楽しむサークルです。
しかし、三年生で皆が就活を始め、将来を考え始めますが、パソコンが得意なだけでこれといって特技がないと思っているマックは自分だけが進路に悩んでいると思い込みますが…。
ちょっと、何もかもうまくいきすぎで、なにか困難なことがあっても、すぐ挽回し、いい事ばかり続く怒涛のような展開だと思いました。
これは、いいことづくめの展開を楽しむ究極の青春小説だと思いました。
こんなに信頼できる仲間を持った五人は幸せですね。
表紙の『ロールキャベツ』と書かれた絵はブルーとグリーンのとてもさわやかな色調でこの作品のカラーを表現していると思います。
森沢語録
・いまの自分こそが過去から見たらいちばん人生経験豊富で未来から見たら一番若々しい。
・生まれ変わるなら、生きているうちに。
長渕剛『人生はラ・ラ・ラ』より
・徳が集まるところに得が集まる。
- 感想投稿日 : 2023年6月24日
- 読了日 : 2023年6月24日
- 本棚登録日 : 2023年5月8日
みんなの感想をみる