(P[み]4-1)晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社 (2013年7月5日発売)
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本棚登録 : 1865
感想 : 195
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レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。

茅野しおりは本を読むのが一番好きで、図書館へ行くのが大好きな小学校5年生の女の子です。
しおりのお母さんと離婚したお父さんは、小説家だったらしく、お母さんは地元のミニコミ誌にエッセイを連載しています。
しおりのいきつけの雲峰市立図書館には、しおりのいとこのお姉さんの美弥子さん。顔見知りの司書の玉木さんもいます。
雲峰市立図書館を舞台に、クラスメイトの安川くん、竹沢くん、麻紀ちゃん、茜ちゃんなどと繰り広げる、小学生高学年向けくらいの、とても可愛い、日常の謎のビブリオミステリー、6編の連作短編集です。

第一話『わたしの本』は、迷子の三歳くらいの女の子カナちゃんが、『魔女たちの静かな夜』という本を、「わたしの本」と言っていたのはなぜかというお話。

第二話『長い旅』は60年くらい前の本の話。

第三話『ぬれた本の謎』は安川くんが謎を解きます。

第四話『消えた本の謎』

第五話『エピローグはプロローグ』

番外編『雨の日も図書館へ行こう』(は美弥子さんが主人公)と続きます。

しおりは、小学5年生なのにツルゲーネフの『初恋』を読んでみたり、本好きなのに読書感想文を書くのが苦手だったりするのは面白いと思いましたが、典型的な優等生的キャラクターだと思います。
あと、出てくる作家さんがおそらく『初恋』以外架空の作家さんと作品なのが残念に思いました。
この作者の方の作風だとその方があっているのかもしれませんが、本当にある作品の謎解きを読むのはビブリオミステリーの醍醐味だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 児童書
感想投稿日 : 2020年5月25日
読了日 : 2020年5月25日
本棚登録日 : 2020年4月23日

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