近年こんなに色々考えさせられたテレビアニメ作品て他にない。正義、秩序の在り方、思考の自由とコントロール、法とは何か。人間はみんな、育った環境や文化、そこで良くも悪くも育まれた価値観に左右される。培われた常識と良識(と思い込んでいる)ものの外にさえ出なければ、特別悩むことも苦しむこともない。占い師に「A ではなくBにしなさい」と言われ従うことは、とてつもなく楽な生き方だが、自分の意思は消え失せる。選択の自由があることは、劇中でもあるように苦しみだ。それでも選ぶことができるのは、人間の喜びであり、「選ぶという行為」そのものが、とてつもなく大きな価値ある行動だと思える。槙島は怪物だが、「人は、自らの意志に基づいて行動した時のみ価値を持つ」という持論は、色んな見方もできるけど、概ねわかる。
そして人間は、意外と知らぬ間、自覚ないままに社会にコントロールされていることも理解できる。奥深い。。。
劇中に登場する、狡噛と槙島が読んでいる作品群も、読んでみたい。
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- 感想投稿日 : 2019年9月19日
- 読了日 : 2018年9月20日
- 本棚登録日 : 2018年8月15日
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