まるまるファプタのお話。
と思いきや、イルミューイとヴエコ、全ての登場人物の愛という呪いのお話。
ファプタの身体も心も強いこと。気高き成れはての姫として、母もとい村の最後を担う事になるその心情は描いてある事はほんの一部なのではないかと思う。
印象的だったのは、人間のころ、ヴエコと仲良しだったパッコヤーンが成れはてようとしているヴエコを救ったシーン。
そして全てが終わった後、ファプタとヴエコが話す(通じ合う)シーン。
自分だけの記憶、思い出だからこそ誰にも渡したくないそんなイルミューイの想いも詰まっていて、単純だけどそこに愛を感じた。
みんないなくなってしまうんだけど、ワズキャンが言うように継いでいくものなら、リコたちがそれを継いで運んでくれるのだろうと思った。
ナナチが言ってたように、ワズキャンはどこまで見えていたんだろう。気になる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月2日
- 読了日 : 2021年8月2日
- 本棚登録日 : 2021年8月2日
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