夢幻: 吉原裏同心(二十二) (光文社文庫 さ 18-59 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社 (2015年4月9日発売)
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吉原裏同心第22巻のタイトルは「夢幻」。何が夢幻であろう?全巻で吉原最大の危機をのがれてほっとした折、一人の盲目の按摩がころされた。この孫市は不幸な生い立ちながら、心優しくつつましい夢を持っていた。この夢と一緒に命まで奪った悪党が誰かが少しづつ解き明かされていく。最後に薄墨大夫と幹次郎が唇を合わせる場面を目撃したと脅しをかける。生きたままとらえることもできた相手だと思うが薄墨大夫を守るため口封じをしてしまう。この行いは犯罪であろう。そして、薄墨大夫こと嘉門麻の淡い恋心は、決して許されない夢幻なのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2020年9月24日
読了日 : 2020年9月24日
本棚登録日 : 2020年9月13日

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