優しさという名の残酷な同情、妬みや対抗心から生じるちょっとした意地悪、それらが複雑に絡み合う女心の機微が手に取るように鮮明。ドロドロした愛憎劇でありながら、悩み傷つきつつ自分で自分の生き方を決めていく対照的な二人の姿勢は時に潔く時に清々しかった。
再読の今は、子へ向ける眼差しが自身と重なって清子の母としての強さが一際眩く映る。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月1日
- 読了日 : 2016年6月1日
- 本棚登録日 : 2016年6月1日
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