勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年3月10日発売)
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勉強すればするほど、ノリが悪くなる。ノリをよくする行為は、視野を狭くその狭い領域に持っているエネルギーを集中させて爆発させる行為だ。

この言葉がすごく腑に落ちた。

飲み会やライブなど、集団で盛り上がっている場に行くと、どうしても入り込めない自分がいつもいた。

ありのままの自分でいることができず、今を楽しむことができない自分として、少しでもしんどくない方法はないのかと頭を巡らせ続ける自分は、目の前のことに集中できていないだけだった。

ノリよく盛り上がっている人たちを見て、なぜ意味のないことに対して盛り上がれるのか不思議だったけれど、意味なんてなく、単にマインドフルネス的に目の前のことに集中して全力投球しているだけだったのだ。

そういう行為を小馬鹿にしていた自分に気づいて、とても反省した。

自分は視野が広いのではなくただ単に逃避していただけ。目の前に没入して楽しむお力をこれからは鍛えていきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2022年9月21日
読了日 : 2022年9月16日
本棚登録日 : 2022年9月16日

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