車は盗むし、ばれないようにナンバープレートも盗んでつけかえるし、はっきり犯罪の域に入っちゃってるんだけど、おどろくほど悪ぶってなくて、むしろきらきらするくらいすなおでかわいい14歳のふたり。なんだよ、これ、どうしてなんだよ、と思いながらぐいぐいひっぱられて読み切った。
いわゆるプロブレムノベルみたいな深刻な書き方はちっともしてないんだけど、よく考えるとふたりともけっこうひどい状況にはまっていたのよね。それをぶちやぶるには、アウトバーンをつっぱしるしかなかったのかもしれない。
そして最後には、父親と真っ向から正面衝突。かっこいい。
ママの断捨離も含めて、壁を突破することの爽快感と、でもそこに含まれる破壊的なエネルギーのあやうさを味わわせてくれる。そう、14歳ってのは、爆発的で、危険で、純粋なのだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA
- 感想投稿日 : 2014年3月2日
- 読了日 : 2014年2月24日
- 本棚登録日 : 2014年2月24日
みんなの感想をみる