14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック (Y.A.Books)

  • 小峰書店 (2013年10月24日発売)
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本棚登録 : 122
感想 : 16
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車は盗むし、ばれないようにナンバープレートも盗んでつけかえるし、はっきり犯罪の域に入っちゃってるんだけど、おどろくほど悪ぶってなくて、むしろきらきらするくらいすなおでかわいい14歳のふたり。なんだよ、これ、どうしてなんだよ、と思いながらぐいぐいひっぱられて読み切った。

いわゆるプロブレムノベルみたいな深刻な書き方はちっともしてないんだけど、よく考えるとふたりともけっこうひどい状況にはまっていたのよね。それをぶちやぶるには、アウトバーンをつっぱしるしかなかったのかもしれない。
そして最後には、父親と真っ向から正面衝突。かっこいい。

ママの断捨離も含めて、壁を突破することの爽快感と、でもそこに含まれる破壊的なエネルギーのあやうさを味わわせてくれる。そう、14歳ってのは、爆発的で、危険で、純粋なのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: YA
感想投稿日 : 2014年3月2日
読了日 : 2014年2月24日
本棚登録日 : 2014年2月24日

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