はっきり言っておもしろかった。
リストラ目前の総務部次長が、株主総会での総会屋対策として、大株主から委託を受けた株式を利用して、突如社長を解任し、年商2000億円の会社を乗っ取ってしまうという前半、弁護士も交えた熾烈な攻防がある後半と、登場人物の魅力にグイグイと引きつけられた。
人一人があっさり死んでしまって陰謀めいているもののどうもその伏線は回収されなかったのは肩すかし。
また、濡れ場とおもいきやスルーしてしまうあたりはまあ解説にもあったが、変に濡れ場を挟んでも企業法律小説を標榜する本書には合わなかったであろうからよい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2020年12月26日
- 読了日 : 2014年8月29日
- 本棚登録日 : 2013年10月5日
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