ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/421176862.html
交易するアイヌ、ヴァイキングとしてのアイヌという視点が新鮮。
アイヌ民族の概念を揺すぶられる一冊。
日本のマジョリティである和人は、弥生時代に朝鮮半島から渡ってきた人びとと、日本列島の先住民である縄文人とが交雑して成立した集団。
アイヌとは、この交雑化を受け入れようとしなかった縄文人の末裔であり、日本列島の先住民。
本書は、そこから一歩踏み込んで、「交雑化を受け入れようとしなかった」アイヌが、自然の中に閉じこもって縄文人の暮らしを守っていたわけではなく、北東アジアという広がりの中で交易し、他民族の文化に影響を受け、影響を与えた存在であることを解きほぐしていく。
交易するアイヌ、ヴァイキングとしてのアイヌという視点が新鮮で、ぐいぐいとひきこまれました。
みごとなアイヌ学の提示に、乾杯。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年10月10日
- 読了日 : 2015年10月10日
- 本棚登録日 : 2015年10月10日
みんなの感想をみる