奸婦にあらず (文春文庫 も 18-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年11月10日発売)
3.63
  • (4)
  • (10)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 14
5

久しぶりに読んだ歴史小説。諸田玲子さんの書籍は好きで、何冊も読んだことがあるが、お正月三が日ブックオフ全品20%オフで、読んだことのないこの書籍を見つけて迷わず買った。
篤姫も生きていたあの時代に、たくましく、しなやかに、繊細に生きた女性が他にもいたんだ。命には定めがある、受け入れて命ある限り生きていくしかないと改めて知れた一冊。こういう小説、好きです。解説によると、実在の人物に近づけて書いてあるようで、読み終わってから、さらにじわじわと染み入ってきました。「女を思う苦しさも、逢瀬の嬉しさも、別れの辛さも・・・」記憶に残る直弼の言葉です。全身全霊で愛する人に出会えた人は、いろいろあっても、やっぱり会えない人より幸せだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月23日
読了日 : 2013年1月23日
本棚登録日 : 2013年1月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする