ついに、読んでしまった……。
そして、なんとなく理解までしてしまった……。
これは、エッセイというより、啓発書ですよ。
お互いにカサブタがりがりやっちゃうような痛痒さを伴った読書となりました。
てかね、もうタイトルの時点でですよ。
そう、いくつになっても「自称女子」を公言できる御方々をシラっとした目で見ながら、片方の手で自分の背中を探ってみる。
そして思う。自分にも、「女子」がバッチリ刻まれてるじゃん、と。
これももはや、レビューというより独白だわ。
仕事現場では女性率がとか、女性の管理職登用をとか言いながら、VS個人となると、結婚と妊娠のリミットを神様の使者かのように言付けてくださる。
人生の人事部……あ、うまいこと言った、私。
でまあ、逃げ口上としては仕事楽しいからとかつい言ってしまう。
自分からカテゴライズ袋小路に収まって、何やってんのかなと思うわけです。
「私は社会的、金銭的に自立しています。精神的にもほぼ自立しています。働き過ぎで、疲れてもいます。世間で言う『おやじ女子』のひとりでしょう。しかし、自立の上での行動を『おやじ』と称されることにも、その言葉をいい年して『女子』で受けるのも、あまり好きではありません。」
快哉。
後に、父親との関わり方や、お仕事ゲームの攻略法など、なんかね先陣切ってくださってありがたや……と心持ちで読んでいました。
オネエサンからオバサンにクラスチェンジする日を戦々恐々としながら、ま、スタンダードでなくても自分が楽しいと思う道を、自分で歩いていけたらいっかなーと思いましたとさ。
めでたし、めでたし。
- 感想投稿日 : 2020年3月1日
- 読了日 : 2020年3月1日
- 本棚登録日 : 2020年3月1日
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