著者が小学校高学年から中学を卒業するまでの、1970年代なかばの鉄道一人旅を、令和の時代から振り返って書かれた本。私よりも一回り年上の著者が記す少年時代の記憶は、子供の頃の自分が大人と認識していた人々の姿を記憶の底から掘り起こしてくれる。写真に残された、もしご存命なら現在70代から100歳以上の人々の、若々しい表情が眩しい。現在の著者からみれば恥いるばかりだと語られる、当時の著者の少年らしい生意気な行動を、時には叱りつつ、おおらかに許容する年長の人々が、皆それぞれに魅力的。
読書状況:読み終わった
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図書館で借りた
- 感想投稿日 : 2023年5月14日
- 読了日 : 2023年5月14日
- 本棚登録日 : 2022年5月22日
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