本来、国や行政が守らなければならない人々が、逆に国によって迫害されている。帝都地下迷宮の人々は国の御都合で消された人々。彼らは主人公にとって己の良心の価値を問い直すものであった。手助けを決めた時、損得勘定はなかった。義務感と倫理感が背中を押してくれた。他人に尽くそうとする誠意は限界を作らない。ちっぽけな一人の公務員が己のできることのめいっぱいを振るって粉骨する背中は紛うことなき善。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年8月15日
- 読了日 : 2020年8月15日
- 本棚登録日 : 2020年8月15日
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