わざとらしさのレトリック: 言述のすがた (講談社学術文庫 1150)

著者 :
  • 講談社 (1994年11月1日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 4
4

後半部分に関してはまあ、
難易度がぐーーーーんとはねあがってくださります。
なんとなく文章にその兆候は
漂っているものの、要注意ですね。

言葉をこう表現するのって
人によってさまざまなプロセスがあったり
手法を用いていたりします。

たとえばど真面目だからこそ、
言葉で遊ぶ手法を用いた漱石。

もうすでに出ている事実を
さらに強調することをした
井上ひさし。

なんか似たような語呂合わせで
遊んでしまう筒井康隆。

個人的には井上ひさしの
解説が面白いように思いました。
くどいほどの表現って
まさにわざとらしいですし。

後半に関しては、
高度な解説になっています。
言葉とはなんぞ、という
ところに全てが向くせいなのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他本
感想投稿日 : 2017年2月24日
読了日 : 2017年2月24日
本棚登録日 : 2017年2月24日

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