手に取る機会があってよみました。
むかし、あるところに、ひとりの粉屋がいました。
その粉屋が死んだとき、三人のむすこにのこしたものといえば、水車小屋と、ロバと、ネコだけでした。
いちばん上のむすこが水車小屋をとり、二ばんめのむすこがロバをとったので、すえむすこには、ネコしかのこりませんでした。
すえむすこは、がっかりしましたが……。
そうそう、カラバ公爵だった、と読み進めます。
いつどの絵本で読んでもらったのかは覚えていませんが、おしゃれであたまのいい話だなぁと思った覚えがあります。
それは新鮮なおもしろさでした。
これはマーシャ・ブラウンの絵で、線がふわふわしていて輪郭がはっきりしないけれど、やっぱりすてき。
ネコが人食い鬼の城に向かうページが絵画のようで、ほうっとします。
西洋の鬼が変身した後の姿で描かれていたので、元の姿がどんな風だったか見てみたかったです。
文章は長いけれど、さらさら流れるように読めて、ほれぼれします。
石井桃子さんの解説が1枚ついていて、マーシャ・ブラウンさんが大柄であったことと、来日時に尺八を求めたというのも初めて知りました!
文章も絵も大人びているので、小学生から。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
E 絵本
- 感想投稿日 : 2022年1月17日
- 読了日 : 2022年1月17日
- 本棚登録日 : 2022年1月17日
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