ペンが出てくるお話だと知って読んだ。
五年生のニックはユニークな少年で、おもしろいことを考えては実行している。
国語を担当しているグレンジャー先生はベテラン教師で、辞書を敬愛している。
ある日、ニックはペンのことを「フリンドル」と呼び始め、みんなもその呼び方が気に入って……。
最後には感動して泣いていました。
途中までは、子どもの悪ノリだなぁと思って苦い気持ちもあったけれど、グレンジャー先生は、やっぱり先生でした。
金もうけを考える大人や、報道関係の大人など、ときどき出てくる外野も、うまく混ぜ込まれている。
ニックみたいな思考力と実行力はなかなか得られないので、わくわくして読めます。
私は大人なので、大人の登場人物のことを考えたり、気落ちしてしまったニックが心配になりましたが、やっぱり楽しめました。
言葉の誕生と定着、表現・言論・報道の自由、いろいろなことを、物語を通して感じることができます。
20年前の本なので、イラストは懐かしい感じですが、内容は古くないです。
思わず「frindle」を調べてしまいました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
900 文学
- 感想投稿日 : 2020年4月9日
- 読了日 : 2020年4月9日
- 本棚登録日 : 2020年4月9日
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