埼玉県の推奨図書の一冊なので、夏によもうかと思っていた
地元の図書館の児童コーナーに、市の子どもの読書活動推進支援センターがおすすめする本のブックトラックがあった
その中に見つけたので、図書館でよんだ
見開きで、右に広島平和記念資料館の収蔵品(被爆者の遺品)、左にそのものが発するであろうことば(「さがしています」)がある
はじめは、石内都さんの写真集『ひろしま』のような企画の絵本かと思ったけれど、それともまた違う
「ピカアアアアアッと」というのに、リアリティがあるよう
あとがきに、アーサー・ビナードさんは、「原子爆弾」や「核兵器」は核開発者たちがつくった呼び名であるのに対して、「ピカドン」は生活者が生み出した言葉で、これに相当する英語が存在しない・課題を背負った思いがしたと綴っている
言葉についてなど考えたこともなかったけれど、そうかもしれない
原爆は必要だったという教育を受けて育ったアメリカ人が、日本でこのような写真絵本に携わってくれたことは、大きいと思う
文章も擬人的でわかりやすく、被害者意識に満ちてもいないので、夏に子どもによんでほしいと思う
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
E 絵本
- 感想投稿日 : 2014年1月8日
- 読了日 : 2014年1月8日
- 本棚登録日 : 2014年1月8日
みんなの感想をみる