江國さんはやはりタイトルのつけ方が素敵だと思う。
表題作の「こうばしい日々」と「綿菓子」の2編。
「こうばしい日々」はアメリカに住んでいる大介という少年目線の話。10代前半の子どもっぽさが残る男の子という微妙な感じがすごく上手に描かれています。
日米間の文化の違いや歳の離れた姉とのやり取り、ガールフレンドとの距離感なんかが少年を通して描かれとても瑞々しさを感じます。
もう1篇「綿菓子」のほうは全く別の話だけど、大介と同じくらいの年のみのりという少女目線。対比して読むとやはり女の子のほうがちょっと大人っぽさがありながらも純粋で、描き分けが上手いな~と感心します。
すっかり大人な私にはどちらの作品もキラキラと眩しかったです。
読書状況:読み終わった
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著者 ア行
- 感想投稿日 : 2013年5月5日
- 読了日 : 2013年5月5日
- 本棚登録日 : 2013年5月4日
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