著者の本を涙無しで読んだことはないのだが・・・
本作も涙、涙・・・
タイトルから想像する「ちまたに良くある不思議なお店の物語」
著者で言えば「コンビニたそがれ堂」シリーズみたいだけれど、
ちょっと違う。
ネタバレ気味だけれど、不思議を起こすのは、主人公自身なのだ。
人間だった彼女は、今、善い魔法使いとなって、他人にささやかな幸せを運ぶ。
あとがきによると、病が流行、異国では戦火が絶えず、
人の命が軽い・・・
「『こんなときだから、あなたの、わたしの、時としてささやかに思える生には
意味があるのだ』と、綴りたかったのかもしれません」
ましてや、著者も私も、人生半世紀を超え、
自分の人生を振り返った時、ため息をつくこともしばしばあるはず。
(誰でもそうだよね、きっと)
この人の小説を読むと、ああ、同じ空気を生きてきたんだなぁと
感じさせられる同世代。親近感は自ずと高まる。
だから、なおさら、共感の嵐だったのかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月11日
- 読了日 : 2023年4月11日
- 本棚登録日 : 2023年4月11日
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