少女と少年と海の物語

  • 東京創元社 (2021年5月10日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 14
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嵐に巻き込まれ遭難したヨット初心者の英国少年と、わけありそうなベルベル人の少女が、偶然出会い、漂流し、そして・・・という物語。
海の生物、大海原、嵐の描写が迫真に満ちており、引込まれる。
過酷な環境の中、物語を小馬鹿にしていた少年が、やがて少女に物語をせがむ・・・
物語は生きる力・・・
「そうなんだよ、少年!」大きくうなずく私w

アフリカの事情に疎く、そこも衝撃。まさかあの国で・・・と。
民族問題を織り込み、少年と少女が共に漂流し、苦みの遺る展開が、現代版漂流記。「十五少年漂流記」や「ロビンソン・クルーソー」のような冒険譚では終わらない。
ラストに涙し、胸が熱くなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月11日
読了日 : 2021年9月11日
本棚登録日 : 2021年9月11日

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