理不尽で不正にまみれる当時の国家権力が、この反骨の作家を作り上げたのだと得心させられる。故に現在の私らは、この大作家による膨大な著作を楽しめるというわけだ。
偉いなあ、大日本帝国。
「遠い接近」という作品は未読だったので、探してみるのですが、どうやら廃刊となっているよう。古書店をあたってみるか。
古代史学会との確執に関する言及も併せて、たいへん面白うございました。
(2008年記)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2013年6月21日
- 読了日 : 2008年4月15日
- 本棚登録日 : 2013年4月21日
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