新聞の書評にも何度も取り上げられ、すごく面白そうな雰囲気を醸し出しているこの本。最初はドキドキしながら読み始めたけれど、物語が進むにしたがって、どんどん面白くなくなっていく・・。過去の誘拐事件、現在起こった殺人事件、母親の足跡を辿る青年の三つの話が繋がり出す前のほうが楽しんで読めたように思う。まず、展開がグダグダ!!盛り上がる箇所もないし、どこに焦点を置いているのかもボヤけすぎて、締まりがない。しかも、登場人物に魅力が全くなく、誰が誰だ意識して読まないと覚えられないくらいに、競い合う刑事たちに個性が全くない。でも覚えておかなくても特に支障もなく読み進められるっていう・・。犯人に意外性もない。挙句の果てに、警察たち大丈夫かよっていう偶然ばかりに頼った捜査の進め方・・。あと、セールスポイントの1つとなっている時代背景の描写も、昭和21年の様子は楽しかったけれど、「今」である昭和36年にはそれほど魅力を感じず。
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カテゴリ:
小説/さ
- 感想投稿日 : 2008年12月28日
- 本棚登録日 : 2008年12月28日
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