石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年5月15日発売)
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本棚登録 : 1499
感想 : 143
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ずっと読んでみたかったシリーズ1作目。
読みたいと思った時には、すでに7作目とかで、なかなか1作目から置いている書店がなく、新作が出るたびに悔しい思いをしていたが、少し前にドラマ化されたことで、よく行く書店が全シリーズを揃えて発売。ようやく読むことが出来た。
発売自体はもう10年近く前なので、当時流行していた少し猟奇的でグロテスクな事件を主人公である新米刑事の塔子の目線で解決に導いていく、この時代ではよくある王道パターン。
タイトルにある「分析班」は通称で、実際には捜査一課の一班の個性的な面々が塔子をフォローしながら、活躍する様は少し「姫川シリーズ」と印象が重なる。
殺人事件のトリックなども、なかなか凝っていて、最近の「SSBC」頼りの警察小説に飽き飽きしていた私には、完全に嵌った。
作者の他の作品は読んだことはあるが、とりあえず様子見で2作目までしか買っていないので、残りのシリーズを早めに確保しなければ・・・
ただ、警察官の身長制限154㎝以上の規定に満たず、警察官の採用試験を諦めた私には塔子の身長が154㎝ないことだけは納得いかない。それも、やたら低身長を強調しているが、これはこの先に続くシリーズの伏線なのだろうか?
ちょっと悔しいが、それもシリーズを読み進める楽しみになりそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察物
感想投稿日 : 2022年1月13日
読了日 : 2022年1月13日
本棚登録日 : 2021年12月11日

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