能面検事の奮迅

著者 :
  • 光文社 (2021年7月27日発売)
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本棚登録 : 920
感想 : 100
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「能面検事」こと不破検事の2作目。
国有地払下げを発端とした贈収賄事件。
調査する為に立ち上げられた大阪地検の特捜部の文書改ざんが発覚する。
文書は何故改ざんされたのか、不破が東京から派遣されてきた岬や事務官の惣領たちと、その理由に迫っていく。
贈収賄事件は、言わずと知れたあの事件をオマージュしているのだろうが、作品の中での疑惑はあくまでも大阪地検の検事と財務省の職員の関係。
序盤だけを読んでいると、どうしても実在の事件とリンクし、最終的にミスリードされていることに。
「どんでん返し」とまでは行かないが、久しぶりに「やられた感」はある。
不破の能面ながらも人間性のある行動や、不破が主人公とは言え、岬検事がしっかりサポートしていることも、ファンには堪らない内容だろう。
最近は単独の作品の刊行が増えている気がするが、そろそろ各シリーズの続編が読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フツー
感想投稿日 : 2022年11月16日
読了日 : 2022年11月16日
本棚登録日 : 2021年8月11日

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