切れない糸 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 3-4)

著者 :
  • 東京創元社 (2009年7月5日発売)
3.90
  • (327)
  • (625)
  • (364)
  • (40)
  • (5)
本棚登録 : 4223
感想 : 397
4

「和菓子のアン」の新作が出たことで、平積みされていて、目に留まった。
坂木司の作品は大体読んでいたつもりだったが、結構前の作品を読んでいなかったことに、ちょっとショック…
今作の主人公は大学の卒業を控えても、就職先が決まらない商店街のクリーニング屋の息子・新井和也。
主である父が突然亡くなり、就職先が決まっていなかった和也は実家を手伝うことに。
御用聞きの中で出会う人々の悩みを、同級生の沢田と一緒に解決していく日常の謎もの。
10代の頃に、お店の中できちんと洗濯をして、仕上げもするクリーニング店でバイトしていた経験がある自分には、アライクリーニングの様子がとても懐かしく、「うん、うん、そこは要注意だよね」と相槌を打ちながら、読んでしまった。
坂木作品らしく、悪い人が出て来ない優しい内容。解説にもあったが、続編が出ていないのが不思議。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトな感じ
感想投稿日 : 2020年11月29日
読了日 : 2020年11月29日
本棚登録日 : 2020年11月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする