ブラフマンの埋葬

著者 :
  • 講談社 (2004年4月13日発売)
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本棚登録 : 991
感想 : 212
3

美しい文章で綴られる、主人公と謎の生き物との短い交流。
とりあえず、すぐ読めた。
ブラフマンは結局なんだったの?カワウソ?
ブラフマンはちょっと可愛くて、愛らしくて、別荘の皆に見送ってもらえたのはよかった。ただ、主人公の男が若干気持ち悪い。好きな女の子のストーカーみたい。彼氏とちちくりあってる場所の詳細とかどうして知ってんのさ(ドン引き)。
美しいようで薄気味悪く、泣くまでも笑うまでもない微妙なバランスを保った不思議な小説でした。
泉鏡花賞といわれると、確かにな、といった感じです。
ただ、現実世界とは解離したどこかの世界のお話風の展開は、どこか梨木香歩や川上弘美を連想させ、この手の話は先鋒がたくさんいるのにな、といった感想。
彼女の言葉使いには惹かれましたが、内容はあまり残らなかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年2月5日
読了日 : 2015年2月5日
本棚登録日 : 2015年2月5日

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