炎の蜃気楼シリーズ(12) わだつみの楊貴妃(後編) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (1994年1月3日発売)
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感想 : 22
5

山口、広島。一部完結。

ここまで数日で読破し心霊現象や換生のみならず、龍や天狗が出てこようともなんとも思わないどころか胸が躍るようになった。

なんだか今まで主に直江の下半身事情についてばかり注目してしまったような気がするけど、直江が何故あそこまで高耶に執着するのか、高耶にとって直江はどういう存在だったのかが、ここにきてやっと少しづつわかってきた。傷つけ合いながら堕ちゆく二人…切ない。ほんと切ない。

それにしても中編から続く高耶の慟哭を読んで、なんて脆い人だったんだろう、と。あの強さは脆さの裏返しだったんだな…。ミラージュを読んでまさか泣く日が訪れるとは思ってもいなかった2011年です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画/ラノベ/ボラ
感想投稿日 : 2011年10月6日
読了日 : 2011年10月5日
本棚登録日 : 2011年10月6日

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