カタブツ

著者 :
  • 講談社 (2004年7月1日発売)
3.15
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本棚登録 : 109
感想 : 27
5

初めてでした。。。が!!はっきり言って。。。。面白かった!

その題のとおり、生真面目すぎる人々が主人公の短編集。
あまりにも真面目すぎる考え方が面白くて面白くて。
たとえば、不倫をしてるめちゃくちゃ真面目なカップル。

二人とも真面目すぎて、二人が会わないために、一人が死のうという結論になる。
あほ???この人達。。。 (失礼。大真面目です)その結末やいかに。。。
最後の「無言電話の向こう側」なんか本当ナイスな落ちに爆笑。
ぜひぜひ読んで見てください。

ありえないぐらいの真面目人間ばかり出てきますよ〜
と、ここまでが2年前読んだ感想。


そして、今日2年ぶりに再読。

一番面白かったのは「とっさの場合」とっさの場合、人はどうする?母として、妻としてどうふるまえば。。前に読んだときは感じなかったけど、この話だけなんか他と違ってた。

そして、びっくりしたのがあとがき。。。読んで驚愕。こんな事書いてあったのか。。。

『お断わり』地味でまじめな主人公ばかりのはずの本書に、一篇だけ、まじめで良い人の仮面をかぶった異常な犯罪者がまざりこんでしみました。。。。。

うふふふ。やっぱり面白い。沢村さんの本。はさてその良い人の仮面をかぶった犯人とは?やっぱりあの人でしょうね。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 沢村 凛
感想投稿日 : 2011年10月16日
読了日 : 2013年10月12日
本棚登録日 : 2013年10月27日

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