運命の男 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社 (2011年5月10日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 13

秘書受け。よかった!!
攻めが、「これぞ攻め!」みたいな人で自信家できる男なんだけどもとんでもなく鈍くてたびたび「気づけよ!!」と肩を掴んでがくがく揺さぶってやりたくなりました。いや、それが彼のいいところなのかもしれませんが。
鈍感だけど、鈍感なだけに一途。心意気もまっすぐでライバルから出発した受けのことを心から認め、きっぱりと片腕だと、俺のパートナーだと、こいつしかしないのだと断言する様は惚れます。いい。
読んでるほうがかっこいいなーと思うので攻めが好きな受けはさらにやられただろうと思います。この受けが献身的で、対等で、だけど秘書だから一歩下がって攻めを完璧に支えてて、ほんとにいい関係だなこのふたり、と頷かずにはおれません。
初めて身体を重ねたとき、二度目、ともにつらくて萌えました。攻めおいこらとも憤慨しました。鈍感男は蹴ってやりたいです。
だけどその鈍感できる男が本心を自覚した瞬間、おそろしく情熱的に受けに迫り、愛してるオーラをびしばしほとばしらせてくれるので大変ときめいた。かわいい。受けのこと大好きな攻めかわいい。
二度目のポーカー、いいシーンでした。自分の命みたいな会社を手放してでも受けがほしい。攻めの与えられる最大級の愛情表現に悶えました。これは負けるしかないです。
あとがきにもある通り、きっとこのふたりはこのまま生きていくんだと思います。甘い言葉もあんまりないかもしれない。でも、それがふたりらしくていいかなとも思います。まさに片割れで全部、パートナーです。
読み終えて表紙を見てみると、はっとします。この絵が、この本を、受けと攻めの関係を綺麗に表してます。タイトルにもすごく納得しました。読んでよかったです。
運命のつながったふたりの続きを見てみたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 秘書受け
感想投稿日 : 2012年1月7日
読了日 : 2012年1月7日
本棚登録日 : 2011年10月18日

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