道具づくし (ハヤカワ文庫 NF 247)

著者 :
  • 早川書房 (2001年1月1日発売)
3.35
  • (5)
  • (9)
  • (19)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 110
感想 : 16

道具について埋葬された事実を掘り起こそうとしている、そのあたりは先に読んだアースダイバーに似たところはあった。本書も「おいとけさま」という物の話からもっともらしく始まったが、道具が積み重なっていくにつれておかしな、不思議な世界観に引きずり込まれる(事実なのか虚構なのか、そもそもそんな物は存在するのか、トワイライトゾーンのようにあやふやな世界)。民俗学の大書たる「遠野物語」を最初に読んだときもそうだったと思う。
本書を読んで私が一つ得た理解は、今更なのかもしれないが、民俗学というのは物語性がないといけないということ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文化(Domestic)
感想投稿日 : 2013年11月23日
読了日 : 2013年11月23日
本棚登録日 : 2013年11月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする