道具について埋葬された事実を掘り起こそうとしている、そのあたりは先に読んだアースダイバーに似たところはあった。本書も「おいとけさま」という物の話からもっともらしく始まったが、道具が積み重なっていくにつれておかしな、不思議な世界観に引きずり込まれる(事実なのか虚構なのか、そもそもそんな物は存在するのか、トワイライトゾーンのようにあやふやな世界)。民俗学の大書たる「遠野物語」を最初に読んだときもそうだったと思う。
本書を読んで私が一つ得た理解は、今更なのかもしれないが、民俗学というのは物語性がないといけないということ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文化(Domestic)
- 感想投稿日 : 2013年11月23日
- 読了日 : 2013年11月23日
- 本棚登録日 : 2013年11月23日
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