ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書 297)

著者 :
  • 光文社 (2007年4月17日発売)
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感想 : 281
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文章一行あたりの情報量が多いです。内容が凝縮されていて、無駄な内容がありません。(わかりやすい~とか書いてある初心者向けの本にありがちなくだらない挿絵やどうでもいい例え話がないのでウレシイ)
図も秀逸。グラフがとても数学的でわかりやすいと思いました。

財務三表を説明するにしても、WACCの説明にしても、「何故こういった考え方が要求されるのか」ということが示された後に書き方や計算式について説明をし、それらから何がわかるのかを説明しているため、意義が非常に掴みやすいです。

この本の薄さ、文字の数の少なさにこれだけの情報を詰めてるってホント凄いと思います。お金の知識ほぼゼロの私でもちゃんと専門的な内容がわかりました。

「電車の中でさっと読んで大意をつかむ」といった内容の本ではなく、じっくり机に向かってメモをして頭を整理しながら読むってタイプの本だと思いました。

財務、経営の考え方にちょっとなじめた気がします。







メモ(書いてあったこと、学べたこと)

財務三表
利回り
割引率
期待収益率
資本コスト
リスクフリーレートとリスクプレミアム
資本コスト 株主資本コストの計算方法(CAPM理論 変動のばらつきβ値)
WACC(加重平均資本コスト)
ROIC(投下資本利益率)

「会社の価値の計算の仕方」
「投資の判断基準」
「企業価値を考慮したうえでのお金の借り方、返し方」
についても説明がありましたが、今の私にはまだちょっとついて行けない内容だったので、またいつか成長してからその部分については読むことにします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営っぽいの
感想投稿日 : 2012年2月7日
読了日 : 2012年2月7日
本棚登録日 : 2012年1月14日

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