NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版)
- 日経BP (2020年10月22日発売)
世界一自由な会社と評されるNetflixの脱ルールカルチャーについての解説本。QA形式を多く採用しており、実例も多いため大変分かりやすい。
Netflixという組織は、以下のように人材と文化のアップデートを常に繰り返している。
- 規定を可能な限り廃止する(休暇規定でさえもない!)ことにより、コントロールではなく、コンテキストによる経営を行う
- それによって、会社は家族ではなくチームであるという認識のもと、積極的な人材の入れ替えを行い、常に最高の人材を揃えている
- 徹底したフィードバック文化で、情報はオープンに、コミュニケーションは率直に行い、常に前進している(社長ですら失敗を認め公開することを推奨)
- 結果的に、さらにルールを無くしてより自由な経営を成り立たせている
著書が出た頃には絶頂期にあったであろうNetflixだが、この施策が果たして吉と出たのか凶と出たのかは、もう少し時の試練を見守りたい。
とはいえ、非常に有用なテクニックとして、
- フィードバックを成り立たせる4+1A
AIM TO ASSIST 相手を助けようという気持ちで
ACTIONABLE 行動変化を促す
APPRECIATE 感謝する
ACCEPT OR DISCARD 取捨選択
ADAPT 適応させる(特に文化面)
なお、フィードバックは25%が肯定的、75%が改善を促すもの。耳あたりの良い褒め言葉は不要。
-キーパーテスト
Netflixを退職して同業他社に転職すると言われた場合、必死で引き留めるか否か
→if No, 十分な退職パッケージを支払って退職してもらう(そして退職理由も明確に開示する)
- 感想投稿日 : 2024年1月8日
- 読了日 : 2024年1月8日
- 本棚登録日 : 2024年1月8日
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