先日たまたまテレビで観たドキュメンタリーで東田直樹さんのことを知り、さっそく本著を注文。今日届いてすぐに読んだ。
彼(自閉症者)についての質問に、彼の言葉で答える形式だが、自身の体験をもとにした考えが述べられており、とても興味深く読むことができた。
彼らの苦しみや視点、こころの動きについて、リアルな言葉で語られていて、少しだが理解できるような、そんな気になりました。
ただ、これは自閉症者だけの問題でなく、十分に私個人に置き換えて考えられる部分もあるし、現代人の社会との関わり合いについて考えることにも繋がるような内容としても読めます。
それと、巻末に収められている短編小説が良いのです。
若い頃に感じる生の苦悩を、うまくイマジネーションで昇華しているなと思います。
表現者としての、今後の活躍にも期待します。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年12月12日
- 読了日 : 2016年12月12日
- 本棚登録日 : 2016年12月12日
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