乙巳の変で暗殺された蘇我入鹿の娘を助け、我が子として育てた百済出身の渡来人一族の長・船恵尺。父の代から蘇我氏の命によりこの国初の国史編纂にたずさり、それをきっかけに入鹿と親しくなり、赤子だったその子を助けることになる。コダマと名付け我が子として育てるも、なんの因果か、コダマは目が見えない。だが、次男・ヤマドリが片時も離れず、コダマを守っている。月日がたち、コダマの出生の秘密を知る中臣鎌足により命の危機があったり、コダマ・ヤマドリが夫婦になり、幸せな時間が過ぎていく中、またも時代が不穏なものに…壬申の乱である。またも争いのために人生を狂わされるコダマ。いろんな語り部から聞く神話なども合わせて載っていてストーリーもどちらも読みごたえあり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
周防柳
- 感想投稿日 : 2018年1月22日
- 読了日 : 2018年1月22日
- 本棚登録日 : 2018年1月22日
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