発情装置: エロスのシナリオ

著者 :
  • 筑摩書房 (1998年1月1日発売)
3.70
  • (26)
  • (21)
  • (47)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 314
感想 : 24
5

いつもは理論重視の上野千鶴子の、個人としての感性の高さ、柔らかさがうかがえる、希少な一冊かも。文学・芸術・社会、色々なところに潜む発情の仕組みを読み解く。

その洞察のふかさに驚く。

例:女性は、「性的客体」としての自分自身に興味を持つ。・・・・女性が性的に興奮するのは「性的客体」としての男の身体にではなく、男の視線を介して「性的客体化」された自己身体に対してなのだ。

「性の自己決定権」
そうだ、結婚している私には、私には性の自己決定権がない。これはおかしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月23日
読了日 : 2020年8月23日
本棚登録日 : 2020年8月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする