ロリータ、ロリータ、ロリータ

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  • 作品社 (2007年10月23日発売)
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感想 : 10
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先日この著者の新訳『ロリータ』を読み、今ワタシが文学部の学生だったらナボコフを研究テーマに選ぶだろう、と、思うくらいおもしろかったので購入。細部が網の目の様に張り巡らされ、その細部が結節点として無数の他の場面に見えないリンクが張られ、ナボコフが如何に用意周到な作家だと言う事が良くわかる。他の作品も引用してあり、英語の原文と日本語訳との対比もあり、対立し矛盾するものを同時に視野に収め、或いは1つのものを2つの目で立体的に捉える、「ナボコフを読む」という事はこういう事なのか、と、これは1つの読み方の提示。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2010年8月20日
読了日 : 2010年8月20日
本棚登録日 : 2010年4月5日

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