経済学 (〈一冊でわかる〉シリーズ)

  • 岩波書店 (2008年7月25日発売)
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感想 : 9
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「1冊でわかる」というシリーズなのだが、正直全然わからなかった。でも別にそれは僕の能力の問題で、この本のせいではないとは思う。

経済的に貧しい国と豊かな国の経済学的な比較から話が始まり、最後は民主主義と経済発展の関係について述べる、という意外な筋書きになっていたので驚いた。「民主主義が経済的進歩を阻害することは知られておらず、ひょっとすると経済的進歩をもたらす上で役に立つかもしれない」(p179〜180)というのも驚いた。

あとは経済学的見地から選挙における投票行動を分析している点も興味深かった。選挙の研究を一応やっていながら、こういう理論は全然知らなかったよ。まあ選挙の理論をそのまま歴史研究にあてはめてしまったら面白くないので、あくまで史料から歴史像は組み立てないといけないとは思うけれど、理論は知っておくにこしたことはないだろう。と思う。ただまだよく理解できてないところもあるけれど。

あと訳者の山口氏というのは1978年生。師匠の恩恵かもしれないが、若いのにすごい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2009年1月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2009年1月13日

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