憲法と国家: 同時代を問う (岩波新書 新赤版 626)

著者 :
  • 岩波書店 (1999年8月20日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 9
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すごく興味深く読めました。
デモスとエトノスの対比のところなんかは、個人的に研究に
役立ちそうな気がします。
近代国家が個人の解放を原則とするならば、近代国家における政治も
個人の政治思想を尊重すべきですが、実際は共同体(選挙区)に
有権者も被選挙者も強く規制される。それが日本では歴史的にどういう
経緯をとるのかという点は、もっと歴史学の視点から考えられて
いいんじゃないかなと思った。そういうことを、僕は考えたい。

それにしても今さらこんな新書で入門的なことをしていていいのだろうか。
もっと専門書も読まないとなあ。
今まで政治思想的なことに全く思いを致してなかったのが悔やまれる。
開かれた地平は限りなく広い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2005年9月28日
読了日 : -
本棚登録日 : 2005年9月28日

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