花腐し (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2005年6月15日発売)
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本棚登録 : 252
感想 : 32
4

『花腐し』
綾野剛さん主演で映画化されると知り、観る前に読んだ。
文体が独特で終始じめっとして陰鬱な感じ。正直読み終えて、え、これ映画にして面白いのかな、と思ってしまった。

だけど映画ではかなり脚色が加わっており、より深みのあるものになっていた。小説にはない設定や過去の回想シーンがたくさん追加されているのに原作のイメージが崩れることはなく、むしろ元々こんな裏設定があったのでは、と思わせるほどだった。
短いストーリーからこんな風に話が広がるんだ、と驚いた。

映画を観てから再読。
はじめの印象とだいぶ違って感じた。
いつもなら嫌悪感すら抱くような内容だが、ちょっと見る目が変わったかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月10日
読了日 : 2023年11月10日
本棚登録日 : 2023年11月10日

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