大手印刷会社が支援する女流書家の失踪、工場社員に続発する病死。
書家の探索に当たる社長令息と、病死との関連性を調査する女性秘書、そして史上最速の窓際族の男。
真相解明の果てに、三人に開ける新たな道。
ヒューマン・ミステリと言われる類なのかもしれないが、謎解きとしてはさほど切れは見られない。
加えて、人物相関やキャラクター描写のそこかしこに微妙な収まりの悪さや不快感があり、どうにも気分が展開に乗りきれないまま終わってしまった感がある。
また、終息の場面の印象の所為もあってか、著者の他のミステリものに比べて、読後感もあまり良くない。
優良な他著書と比しての、辛めの採点として記しておく。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(ミステリ・サスペンス)
- 感想投稿日 : 2013年8月18日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年8月18日
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