調べる学習百科シリーズの中の1冊。児童書であるだけに、どんなところで起こったどんな病気なのか、今日までどのような経緯をたどってきたのか、そして現在は、今後は、といったポイントが大変わかりやすくまとめられている。
高度経済成長期という時代背景の中で、公害に苦しむ人々の救済よりも経済発展を優先させた、国や県などの対応の遅さや企業のエゴなどもきちんと織り込まれており、公害が単なる歴史ではなく現代の問題であること、また、その歴史を知ることで、我々の社会が進むべき将来の道筋についても深く考えることができるという本書の趣旨がよく伝わってくる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
環境汚染
- 感想投稿日 : 2016年12月31日
- 読了日 : 2016年12月16日
- 本棚登録日 : 2016年12月31日
みんなの感想をみる