土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫 83 ビギナーズ・クラシックス)
- 角川学芸出版 (2007年8月25日発売)
本棚登録 : 330人
感想 : 27件
教科書に載ってて存在は知ってるけど内容はよく分からないから読んでみたいシリーズその1。
せっかちさんには向かなそう。土佐から帰京する船旅の、日記の体の文学だそう。でも船が悪天候やらなんやらかんやらで、遅々として進まない。まだ同じ場所で停泊しなければいけない、そんな船上の人たちの不満や不安が伝染するようで、あーもう早く!と思ってしまう。
読者は作者が本当は男だと分かっている前提で女性のフリして女もしてみんとてするなりと書いていたらしい。一種のギャグのようだけど、当時からそういうのってあったんだなあと、平安時代がちょっと身近に思った。
紀貫之さんは和歌の名手のようで、至る所で上手かったり下手だったりする歌が散りばめられている。文学のミュージカルみたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典
- 感想投稿日 : 2023年9月27日
- 読了日 : 2023年9月27日
- 本棚登録日 : 2019年12月31日
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