「本好きにはトリビアが嬉しい本にまつわる軽い日常系ミステリ」
は割とよく見かけるし最近増えてきていますがこれは
「書籍が関係する歴史の謎に挑むミステリ」
と少々おおがかり!
ケネディ暗殺、雷帝の書庫、正教会が隠匿した福音書、ナポレオンの蔵書などなど
世界史になだたる偉人・事件に関わる壮大な謎…
それらに圧倒的な知識をもって挑むのが書物狩人です。
(別に謎に挑んでるわけじゃなく依頼で書物を探し出すとたどり就くのだけど…)
コンパクトな短編でありながら、
さながら洋画の歴史アドベンチャーを見ているような、
謎解きのワクワクさとダイナミックさすら感じます。
元々は冒険小説を書かれていた、と解説を読んで納得!
銀髪の書物狩人に美貌の人間コンピュータ…など
エンタメがかった登場人物ながら、
詳細な史実解説と緻密な歴史考察で胡散臭さを感じさせない
骨太なミステリーに仕上がっています。
そのほとんどがしっかり根拠に基づいているのも凄い!
世界史に疎い私には驚きの連続。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ・ハードボイルド
- 感想投稿日 : 2012年12月11日
- 読了日 : 2012年12月3日
- 本棚登録日 : 2012年12月3日
みんなの感想をみる