その恋は、暖かな春の一目惚れから始まった。
シリーズが完結した機に再読。中学生の時に初めて読んで、自分も二十歳過ぎたら、こんな本気の恋をするんだろうと考えていた、少し恥ずかしい記憶が蘇ってきた。
王道といえる恋愛小説。子どもの時は主人公・歩太に感情移入していたが、春妃の年齢になって読んだ今回は、歩太の真っ直ぐすぎる想いに、彼女同様、戸惑いを感じた。読み直したことで、本当に主人公の等身大の気持ちが描かれていたんだなと思った。
シリーズでいうなら、この話はプロローグ。これだけだったら、よくある純愛ものだが、この後が描かれることで、深みを増して単なる恋愛小説の枠を越えていくのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年12月13日
- 読了日 : 2013年12月13日
- 本棚登録日 : 2013年12月13日
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