金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)

著者 :
  • 小学館 (2016年7月8日発売)
4.25
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本棚登録 : 1709
感想 : 173

Twitter で流れてきた漫画。
自分の場合、評価されてる漫画ってあんまり面白いって思わないことが多い。
この漫画のように「この漫画が凄い」みたいな金が絡みそうな評価だけじゃなく、いわゆる口コミにおいても。
でも、開始5ページくらいで続きが気になる内容だった。
後半の展開が急ぎすぎてるのと、和解後~最後の未来の話の間の話も読んでみたかったって点で物足りない感がある。
数日しか接点がない二人が相思相愛になる過程も「え?いつの間に?」って感じだしね。

どっちの国王もカスだなぁ。
神に仲裁されての婿・嫁の派遣なのに。
完全に神様が舐められてるワケだけど、にも関わらず主戦派であるA国の右大臣が祈祷師っていうのがカオス。
だれが神のお告げを受けたんだろうか。
右大臣とは別の、しかも戦争を停止させるくらいの影響力がある宗教団体が存在しているのだろうか?
てか、仲裁してくる神がいるのに雨乞いが届かないとか、よくわからない世界ではあるね。
そもそも、本当に神が存在する世界なんだろうか?
状況的に教会勢力が「いることにしている」可能性の方が高いかな?

そんなに仲が悪いのに、なんで国境に壁を造らないんだろう?
国境警備とかしてるワケでもないし、しかも歩いて行けちゃう距離に隣の村があるとか。
それなのに隣国の情報に疎いのもどうなんだろう。

と、舞台設定はよくわからない部分が多いんだけど、登場人物が非常に魅力的。
どいつもこいつも思惑があって考えて行動してる。
特に第一王女が素敵。
単なるイジワル姉君かと思わせておいて、実は権力欲かと思わせておいて、本当は自国に誇りを持ってて将来のために適切な行動ができるとか。
左大臣もイケメンで権力があって国のことを考えてて数十年先の将来を見据えた話ができるとか、どんだけ有能なんだよ。

結局、右大臣は辞めたのだろうか?
酷い偏頭痛持ちの国王って曹操と華陀を連想させるので右大臣は殺されちゃうんかな?って思ったけど、どうなんだろう。
右大臣としては面白くない方向に進んでるから、そのうち国王と仲違いする可能性もなくはないし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年1月26日
読了日 : 2017年1月26日
本棚登録日 : 2017年1月26日

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