芦辺拓のデビュー作にして、第一回鮎川哲也賞に輝いた本格長編推理。
作品の文体が自分に合わなかったのか、しばらくは読むのが辛かった。しかしそれも慣れてしまえば問題はない。
登場人物は国外ミステリ並に多く、覚えるまでが一苦労。それでも、きちんとゆっくり読んでいけば把握するのは比較的簡単。
この作品の面白いところは、いろいろなトリック休む間もなく使われている点。ミステリ好きにはたまらないだろう。
ストーリー上、大きな分かれ目があるのだが、そこで不覚にも少し泣きそうになってしまった。なかなか感情移入しまったようだ。
人によって文章には難ありかもしれないが、トリックの多用さは随一。一つの作品にこれまでのトリックが使われているとは驚いてしまった。これも鮎川哲也賞を受賞した所以の1つなのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年7月17日
- 読了日 : 2012年4月26日
- 本棚登録日 : 2012年4月7日
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